今日は、私が好きな詩をみなさんに紹介します。
この詩は『私と小鳥と鈴と』という詩で、金子みすゞという人が書きました。
約100年前に書かれた詩です。
短い詩なので、読んでみますね。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
とてもいい詩ですね。
私は、「みんなちがって、みんないい」というところが、特に好きです。
今の世の中は、たくさんの情報で溢れています。
そうすると、自分と他の人を比べてしまうことがよくあります。
でも、よく考えてみてください。
道を歩いているときや電車に乗っているとき、もうひとりの自分に会ったことはありますか?
無いですよね。
なぜなら、世界中のどこを探しても、自分はひとりしかいないからです。
だから、『人と比べる』ということは、全く意味が無いことだと私は思います。
それよりも、自分のことを大切にして、周りの人のことも大切にする。
お互いに違うところを認め合っていけば、きっともっと楽しい世界が広がっていくと私は思います。
▱▱▱ 今日の単語 ▱▱▱
地面:じめんとも読む。土地の表面のこと。
例)雨が降ったので、地面が濡れている。
唄:歌と同じ意味。
分野:物事のある方面・範囲のこと。
例)彼はIT分野について、とても詳しいです。
溢れる:人や物が入りきらないではみだすこと。また、入りきらないほど多くあること。
例)感動して涙が溢れる。
▱▱▱ 今日の ▱▱▱
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